レコーディングを体験してみた

初めて買ったLPレコードはマイケル・ジャクソンのスリラーだったわけです。

そんなわけで中学校時代はFM放送やらベストヒットUSAやらを通じて洋楽を聴き続けていました。まあ、今の35歳から40歳位によくいるタイプかと思います。
その当然の流として1985年に発売された「We are the World
には激しく心揺さぶられました。なにせ当時の大スターが全員集合なんですから。

マイケルはもちろん、ライオネル・リッチービリー・ジョエルケニー・ロギンスティナ・ターナーシンディ・ローパー、ブルース・スプリング・スティーンやらなにやらで、もう本当に夢のようです。そしてそのレコーディングの様子が日テレの24時間テレビで1時間にわたって放送されると僕の興奮は頂点に達しました。

かっこいい!みんなかっこ良すぎる。もし許されるなら、いつかあんなことがしてみたい!
中学校3年のときにできた僕のに夢です。

そしてあれから25年近くが過ぎ、やっと夢を叶えることができました。
友達とみんなでWe are the Worldをスタジオ録音することにしたのです。

■事前準備

今回のレコーディングは同じ夢を持つ人たち17名が集まりました。重要なのは事前のパート決めです。
まずは全体プロデューサーを決めますが、これは以前バンドをやっていてレコーディング経験がある大吾に決定。

レコーディング前にカラオケボックスに行き、プロデューサー大吾を中心に担当歌手を入念に決めていきます。
ああでもない、こうでもないと議論した末にやっとこさ自分の担当が決まりました。

■さて、どこで歌うか

今回は知人のつてで世田谷のスタジオを借りることができました。
とてつもなく立派なスタジオです。
チャゲアスさんをはじめ一流の歌手が実際に使っているスタジオです。

BURNISHさん

■いよいよレコーディング体験

当日、大緊張しながら19時半にスタジオ入り。
スタジオの人に挨拶をしたり、参加者と最終打ち合わせをしたりします。
もちろんメイクも着替もいたします。

ライオネル・リッチーな僕

マイケル・ジャクソンらしきもの


今回はプロのエンジニアの方を雇いましたので、その方の指示に従いレコーディングを進めてまいります。

その後20時から、簡単なリハ。カラオケにあわせて、2回ほどそれぞれが自分のパートを歌っていきます。
それが終わると、いきなりレコーディングです。わお!

レコーディング方法としては、一気にまとめて録音するのではなく、一人一人のパートを別々に録っていき、最後にがっちゃんこするという方式になりました。
よって一人づつレコーディングブースに入り録音します。これがとても緊張するわけです。

■レコーディングブース

レコーディングブースは想像通りのガラス張りの部屋です。
防音がきいているので、周囲の音は一切聞こえません。
音楽をどう聴くのかというと、中にあるヘッドフォンから流れてきます。まさにヘッドフォンから流れてきた音楽を聞きながらマイクに向かって歌うというあのよく見る風景の実現です。


実際に歌う際は、コントロールルームから来る指示にあわせてOKがでるまで何回か歌います。
歌い方とか曲調についてプロデューサーとエンジニアから指示がでます。もう少し入りを早く、とか叫ぶ感じでといった指示をいただきながら、録音していきます。

要するに、このコントロールルームから指示を出すひとが重要であり、プロデューサーがイメージする出来上がりの曲のイメージと歌い手のイメージを共有することが重要だなと思いました。まあ、アーティストによって主従関係が変わってくるものだとは思いますが。

とにかくレコーディング自体はなんやかんやで17人が自分たちのパートを録り終えました。

■コーラス

We are the Worldには全員参加のコーラスというのも見せ場の一つです。これも録音しなければなりません。
ここではざっくりと上のパートと下のパートに分け、それぞれを別々の部屋で録音した後にがっちゃんこすることになりました。
録音は2回行い、その2回を重ねる事でさらに大人数で歌っているような深みを出します。
このあたりはエンジニアが大活躍でございますよ。

■エンジニアの出番

さて、すべてのレコーディングが終わったらここから一気にエンジニアが仕上げていきます。
下手な歌を上手に、あってないコーラスをあわせてくれます。そりゃもう嘘みたいに歌が修正されていきます。これは魔法をみるみたいでしたよ。

■さて出来上がり

いや、正直びっくりするほど出来上がりがよかったです。大満足。
さらに本物のビデオクリップに真似た動画も撮影したのですが、これもよかった。みんなに見てもらいたのですが、著作権の関係でアップできません。

直接会う可能性があるお友達の方で興味ある人はお聞かせ&お見せしますよ!

We are the worldをみんなでレコーディングして気づいたことが一点。
すごい結束が生まれます。なんか仲間意識がすごい発生するんです。
そこで、nanapiに「We are the worldを歌いチームの結束を高める方法」というのを書いておきました。こちらもご興味あれば読んでみてください。かなり詳しく書いておきましたので。


それではみなさま、お疲れさまでした−